fastforward

fastforwardとは、特定の条件下においてパケット転送フローをキャッシュしIPv4パケットの転送処理を高速化する、SEILシリーズ特有の機能です。

表 1. IPv4/IPv6対応状況
機能 IPv4 IPv6
fastforward 対応 非対応

fastforwardの動作条件

fastforwardは、併用できない機能がすべて無効であるときに自動的に有効になります。

fastforwardと併用できない機能は次のとおりです。これらの内の1つでも該当する設定エントリが存在する場合には、fastforwardは無効となります。

  • NAT設定の内、アドレスまたはポートの変換ルールを定義する設定(natコマンド)
  • uRPFを有効とする設定("option ip unicast-rpf" コマンド)
    • "unicast-rpf ip/ipv6" コマンドで個別に指定されたインタフェース
  • IPパケットフィルタ設定の内、IPv4ポリシールーティングを適用する設定("filter action forward" コマンド)、及びリダイレクトパケットにフィルタを適用する設定("filter direction redirect" コマンド)
  • アプリケーションゲートウェイ機能を有効とする設定("application-gateway" コマンド)
  • IPsec設定の内、セキュリティアソシエーション("ipsec security-assosiation"コマンド)及びセキュリティポリシーを定義する設定("ipsec security-policy" コマンド)

fastforwardの動作状態の確認

fastforward機能の状態は "show status option" コマンドで確認できます。