option ipv6 avoid-path-mtu-discovery

IPv6通信において経路MTU探索の抑制を試みるか否か設定する。

実行権限
admin
対象機種
SEIL/B1, SEIL/X1, SEIL/X2, SEIL/x86 Fuji, SEIL BPV4
option ipv6 avoid-path-mtu-discovery { on | off }
既定値
on
on
可能であれば経路MTU探索を抑制する
off
経路MTU探索を利用して効率的な通信を試みる

Note

onに設定していると、SEILを始点とするパケットの一部で経路MTU探索の抑制を試みます。IP-IPトンネルインタフェースや IPsecインタフェースでカプセル化したパケットなど、SEIL自身が再送制御をおこなわないプロトコルでは経路MTU探索が機能しないことがあります。本オプションをonに設定すると、これらのプロトコルで確実に通信をおこなうためにSEILは経路MTUを1280(IPv6 MTUの最小値)と仮定してパケットの送信をおこないます。これにより、経路MTU探索の実行を抑制します。本設定では、ping6コマンドも経路MTUを1280と仮定して動作します。

offに設定すると、SEILはすでに学習している経路MTUまたは出力インタフェースのMTUを利用してパケットの送受信をおこないます。途中経路に小さなMTUがある場合、経路MTU探索の仕組みを利用して経路MTUの学習を試みます。ただし、IP-IPトンネルインタフェースやIPsecインタフェースには再送機能がないため、学習の契機となったパケットは破棄されます。経路MTUが事前に判明している場合には、IP-IPトンネルインタフェースやIPsecインタフェースのMTU値およびTCP-MSS値を適切に設定して経路MTU探索を回避しつつ効率の良い通信を実現できます。本設定では、ping6コマンドも経路MTUまたは出力インタフェースのMTUを利用して送信されます。