A01435

load-from コマンドにより vrrp3 watch の設定が削除されても監視プロセスが動作し続ける不具合を修正しました。

関係する機能
VRRP
該当機種 修正適用バージョン 影響を受けるバージョン
SEIL/X1, SEIL/X2 4.70 4.00 ~ 4.70
SEIL/B1 4.70 4.00 ~ 4.70
SEIL/x86 Fuji 3.30 2.50 ~ 3.30

不具合の説明

vrrp3 watch の設定を load-from コマンドにより削除しても監視プロセスが動作し続けます。

VRRPv3 の監視機能は、vrrp3 watch コマンドにより監視項目を設定し、その設定を vrrp3 コマンドの watch パラメータで参照することで有効になります。そして vrrp3 コマンドの設定を削除する、もしくは設定を変更して watch パラメータのみを削除することで監視機能は無効になります。しかし、この削除操作を vrrp3 コマンドではなく load-from コマンドによる設定の再読み込み(vrrp3コマンドを削除したコンフィグを読み込む)によって実行すると、監視機能が停止せず動作し続けます。なお、VRRPv3 仮想ルータの機能は正常に無効化されます。したがって、監視機能が動作し続けることによる影響は、ホスト監視を行っていた場合に監視パケット(ICMP Echo)を送信しつづけてしまうこと、及び、不要なログが記録されることに限定されます。

不具合発生の条件

VRRPv3 監視の設定の無効化にあたり、vrrp3コマンドではなくload-fromコマンドによるコンフィグ再読み込みを用いた場合に発生します。

不具合発生の確認方法

VRRPv3 機能の監視の設定が無いにもかかわらず、"show status function" コマンドにて "vrrpv3 watch agent" のステータスが Active になっている場合に本不具合の影響を受けていることが確認できます。

回避・復旧手段

監視設定を削除するコンフィグを load-from コマンドでロードする前に、vrrp3 コマンドを利用して監視設定を削除してください。

変更・修正内容

load-from コマンドにより vrrp3 watch の設定が削除されても監視プロセスが動作し続ける不具合を修正しました。