SEIL/x86 Fujiを利用するには

SEIL/x86 Fujiの導入方法について説明します。

SEIL/x86 Fujiはソフトウェアルータです。x86アーキテクチャの仮想マシンまたは物理マシンにインストールすることで、SEIL/Xシリーズと同様の機能を持つルータとして利用できます。

動作環境

SEIL/x86 Fujiは、仮想マシン上での動作に重点を置いて開発されています。物理マシン上での動作も可能ですが、現在は実験的な提供となっています。

対応仮想マシン
VMware, Hyper-V, KVM
必要機能
CPU:1個
RAM:512MB以上
DISK:32MB
LAN:1個以上のイーサネットインタフェース

参考:動作環境の詳細

インストールに必要なもの

SEIL/x86 Fuji 仮想マシンイメージファイル(無料)
使用するホストマシンに対応した仮想マシンイメージファイル
起動キー(無料)
SEIL/x86 Fujiの設定コマンドを使用するためのライセンスキー
コンフィグ保存機能キー(有料)
SEIL/x86 Fujiのコンフィグ保存機能を使用するためのライセンスキー
仮想マシンに「起動キー」をインストールすることで、無償のトライアル版として使用できます(トライアル期間の制限はありません)。
トライアル版では設定したコンフィグを保存することができず(再起動時に設定が初期化されます)、「コンフィグ保存機能キー」を購入しインストールすることで、コンフィグを保存可能になります。

ライセンスキーと実行可能なコマンドの対応

カテゴリ コマンド キー未登録 起動キー 起動キー+コンフィグ保存機能キー
参照系 show
管理コマンド save-to × ×
save-to stdout
上記以外全て
設定コマンド interface, telnetd, sshd, filter, filter6
上記以外全て ×

運用方法と初期設定について

SEIL/x86 Fujiは、運用方法(管理サービス)にあわせて動作モードを設定する必要があり、初期設定手順が異なります。

管理サービスを利用しない(スタンドアローンモード)
SMFサービスを使用せず、単独のソフトウェアルータとして運用する場合はデフォルトのスタンドアローンモードを使用します。
この場合は次の手順で設定します。
  1. 起動キーをインストールする
  2. 機能キーをインストールする(コンフィグ保存機能を使用する場合)
  3. コンフィグレーションを行う
IIJ SMF sxサービスを利用する(SMFv1モード)
IIJ SMF sxサービスを利用するにはSMFv1モードを使用します。
この場合はサービスから提供される専用のOVFテンプレートを使用します。当Webサイトが提供する仮想マシンは使用できません。
初期設定もサービスの指示に従う必要があります。不明な場合はサービスのサポート窓口へ問い合わせてください。
SACMを利用する(SMFv2モード)
SACMを利用するにはSMFv2モードを使用します。
この場合は次の手順で設定します。
  1. SEIL/x86 Fujiに起動キーをインストールする
  2. SEIL/x86 Fujiの動作モードを変更する
  3. SACMコントロールパネルで初期設定を行う
    1. SAコードにDistribution IDを割り当てる
    2. モジュール0およびモジュール1のコンフィグを作成する