SEILシリーズの歩み

インターネットサービスと共に成長してきたSEILシリーズの歩みを紹介します。

インターネットサービスと共に成長してきたSEILシリーズの歩みを紹介します。

■ 機器のリリース

■ サービスのリリース

HISTORY OF SEIL/SMF

IIJ、会社設立

1992

郵政省がインターネットの商用利用を許可

JPNIC設立

IIJ、UUCPサービスを開始

IIJ、インターネット接続サービスを開始

1993

IIJ、郵政省(当時)により特別第二種電気通信事業者に登録

IIJ、ダイアルアップIPサービス開始

1994

Windows95 が日本で発売

「インターネット」が流行語に選定

NTT 、テレホーダイを開始

IPv6の仕様決定

1995

NTT、INSテレホーダイを開始

Yahoo! Japan サービスを開始

1996

KDD、国内通信サービス開始

郵政省、国際公専公接続を解禁

1997

6月

IIJ SEIL(ザイル)開発開始

 

1998

8月

IIJ SEIL、IIJ DSU

  • 最初のSEILは、ISDNルータでした。当時はアクセスポイントの新設や廃止が頻繁にあったため、サーバ上にこのデータを置き、ルータが定期的にこの情報を取得するという機能を実装し、ユーザの利便性向上と、プロバイダ側のサポートコストの軽減を実現しました。

NTTドコモ、iモード開始

2ちゃんねる開設

NTT東西、ISDNの定額通信サービス発表

IIJ、IPv6の商用実験サービス(トンネリング型)提供開始

1999

各社ADSL接続サービス本格化

IIJ、IPv6ネイティブサービス提供開始

NTT東西がフレッツADSLの本格提供開始

2000

3月

SEIL T1

  • SEIL T1には回線速度の契約変更が発生した場合でも、ルータの設定を自動的に変更に追従する機能を実装。また、SMF(SEIL Management Framework)の前身となる、ルータの設定情報の自動取得機能も初めて実装されました。
  • 企業では通信を IPsecで暗号化するというニーズが生まれ、IPsecおよびIKEを実装しました。今ではIPsec/IKEは一般的な技術ですが、当時はまだ先進的なユーザが利用している技術でした。
  • SEIL T1以降のSEILシリーズはNetBSDをOSのベースに利用しています。

NTT東西がBフレッツの本格提供を発表

「Yahoo!BB」商用サービス開始

IIJ、IPv6/IPv4デュアルスタックサービスを開始

2001

10月

SEIL/neu シリーズ(SEIL/neu 128、SEIL/neu T1、SEIL/neu 2FE)

  • ドイツ語でNewを表す「neu(ノイ)」シリーズの初代ラインナップ。
  • WANインタフェースにBRI、PRI、Ethernetをそれぞれ搭載する。基板の共通化によりコストダウンと開発期間短縮を図り、3機種同時にリリースしました。

 

ADSL が本格的に普及し始めたことを受け、WAN 側にイーサネットインタフェースを持つルータ(SEIL/neu 2FE)をリリースしました。 この頃はNATやフィルタの技術開発が進みました。

これらの技術は以前からもありましたが、ブロードバンド化でユーザやアプリケーションが増えたことにより、 利便性の向上と脅威への対応を同時に進めました。また、インターネットVPNの利用が広まり始め、SEILユーザの大半がIPsecによるインターネットVPNを使うようになりました。

企業によるインターネットの利用が増え回線帯域も広がったことで、ルータには次第に高い性能が求められるようになりました。

TAHI Project 活動開始

BBフォン商用サービス開始(ソフトバンク)

住民基本台帳ネットワーク本格運用開始

2002

11月

SEIL/neu ATM

  • ATM回線に対応したSEIL/neuシリーズ。NTTメガデータネッツなど一部帯域保証型の専用線を利用可能になりました。

 

IPv6 技術の検証をするプロジェクトとしてTAHIプロジェクト があります。IPv6 では IPsec の実装が必須となっているため、このプロジェクトで盛んに IPv6 および IPsec の相互接続性試験が行なわれました。後にここから IPv6 Ready Logo Program が生まれ、現在に至ります。

ファイル共有ソフト「Winny」流行

2003

6月

IIJ SMFサービス 提供開始

 

6月

SEIL/Turbo 販売開始

  • インターネットVPNのセンタ側ルータとして、WAN/LANに1000BASE-Tポートを搭載し、ハードウェアによる暗号処理にも対応したモデル。
  • グッドデザインプレゼンテーション2003にノミネートされました。

12月

SEIL/neu 2FE Plus 販売開始

  • SEIL/neu 2FEの後継として基本性能を強化し、SEIL/Turboと共にインターネットVPNのエッジを担うモデル。

 

2003 年は、SEIL/neu 2FE Plus、SEIL/Turboを順次リリース。いずれもIPsec VPN を利用することを前提にハードウェア暗号化機能を有しており、高速な ADSL や光回線に対応していきました。

一方、企業ユーザは、IPフォンの利用や、ネットワーク内の端末監視管理など、インターネットの新しい利用方法を次々にはじめていきます。このため、ニーズに対応すべく、フィルタ機能の拡張や、帯域制御、優先制御、トンネル技術の導入などを積極的に進めていきました。

SNS「mixi」の運営開始(ミクシィ)

ひかり電話(NTT 東日本)サービス開始

2004

「You Tube」開設

無料ブロードバンド放送「Gyao」開始(USEN)

2005

2月

SEIL Engine ライセンス

  • SMFサービスアダプタ機能を含むSEILの機能を、SEIL Engine としてソフトウェアライセンスの提供を開始しました。

10月

IIJ Internet-LANサービス

  • IIJ Internet-LANサービスは、SMFによる自動構成を利用し、インターネット回線に接続するだけでL2TPv3によるL2-VPNを提供できるサービスです。

2006

2月

SMF特許取得(特許 第3774433号)

 

4月

IIJ SMF sx サービス

米アップルがiPhone 発表

2007

8月

SMF-LAN特許取得(特許 第3996922号)

 

12月

SMFv2(libarms, LS/RS, SMF SDK)

NGN サービス「フレッツ光ネクスト」開始

NHK オンデマンドの開始

MVNO 方式で「IIJ モバイル」サービス開始

2008

2月

SEIL/X1、SEIL/X2

  • SEIL/Xシリーズは回線の広帯域化や通信量の増加に対応するため、全ポートを1Gbpsに対応しました。

11月

SEIL/B1

  • SEIL/B1は、インタフェースは100Mbpsとしながら、BRIインタフェースやUSBモバイルデータ通信端末を利用可能なエッジルータです。

 

2008年以降のSEILシリーズはUSBポートを搭載しています。モバイル端末によるインターネット接続ができるようになり、物理的な回線手配がなくなることで、従来と比べ開通作業が非常に容易になり、設置位置が固定されることもなくなりました。これにより、ブロードバンド回線の届かない山間部や、ビル内テナント、移動拠点など、これまでブロードバンド回線が使えなかった場所での利用が可能となり、新たな市場が形成されています。

クラウド・コンピューティングが注目を浴び始める

2009

7月

LaIT プライベートイーサ

 

Twitterの利用が拡大

国内のLTE サービス「Xi」(NTT ドコモ)提供開始

2010

2月

SMFv2特許取得(特許 第4463868号)

 

IPv4 の枯渇期を迎え、World IPv6 Day が開催される

NTT 東西 IPv6 PPPoE 接続、IPoE 接続サービス開始

「LINE」(LINE) サービス開始

2011

4月

SEIL/x86 Fuji

 

PCの利用形態として、ハードウェアを仮想化して、一台のPCを仮想的に複数のPC(Virtual Machine: VM)として利用する手法が広まり始めました。VMは実ハードウェアよりも柔軟な管理が可能で、ハードウェアリソースの利用効率が向上するなどメリットがあります。

SEIL/x86は仮想マシン上での動作に対応するソフトウェアルータです。仮想マシン上でSEILの全機能が利用できるため、クラウド環境のゲートウェイルータやVPNセンター装置として利用できます。

「World IPv6 Launch」開始

2012

NGNを活用した新たなVPNソリューションを提供開始

 

2013

2月

SACM レシピモデル

 

2月

SA-W1

  • SEILファミリー初となる無線LAN機能を搭載。ネットワーク管理サービス「SACM」の専用サービスアダプタとして開発。SA-W1は無償提供し、VPNや無線LANなどの機能に対して課金する業界初のビジネスモデルを開始しました。

Google がウェアラブルデバイスを開発

カケホーダイ、国内初のVoLTE(NTT ドコモ)サービス開始

2014

スマートフォンのSIMロック解除義務化が施行

音楽配信定額サービス本格化

2015

1月

SA-W1 ECHONET SMA 認証(現AIF 認証)取得

 

9月

IIJ Omnibusサービス

 

10月

SEILアプライアンスシリーズ BPV4

  • ハイパフォーマンスなx86アーキテクチャマシンにSEIL/x86を組み込んだVPNルータアプライアンス。

電力小売自由化

Pokémon Go 大流行

iPhone 計販売台数が10億台突破

2016

3月

SA-W2

  • SA-W1の機能強化モデル。5GHz帯の無線LANおよび、PoE受電に対応した。

4月

IIJ スマートメーターB ルート活用サービス

 

4月

SA-M0

  • IIJスマートメーターBルート活用サービスで提供するBルートゲートウェイ機器。
  • 手のひらサイズのコンパクトな筐体。ECHONET LiteおよびAIF認証を取得しており、低圧スマートメーターとWi-SUNにて接続する。
  • SACMサービスアダプタとして動作し、Bルート認証情報の遠隔設定や集中管理が可能。

SNS「Instagram」ユーザ7億人突破

iPhone 発売10周年

2017

4月

IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス

 

4月

SA-M1

  • IIJ高圧スマートメーター活用サービスで提供するBルートゲートウェイ機器。
  • 動作温度拡張で屋外設置に対応。ECHONET LiteおよびAIF認証を取得。高圧スマートメーターとEthernetにて接続する。クラウドとはIIJモバイルで接続。
  • SA-M0と同様に遠隔設定および集中管理が可能。シリアルポートでリモートI/O装置やPLCと接続できる。

仮想通貨ビジネス拡大

スマートスピーカーを活用したIoTが一般家庭に浸透

2020年の開始に向け5Gの実証実験が本格化

2018

2019

3月

SEIL/X4

  • マルチコアCPUを採用しVPN利用時の性能向上を実現したSEILシリーズ最上位モデル。

3月

SA-W2L

  • SA-W2に3G/LTE内蔵モジュールを搭載したモデル。

12月

SEIL/x86 Ayame

  • SEIL/X4相当のソフトウェア機能を搭載
  • マルチコアCPUや10GbEなどハードウェア対応を拡張

2022

3月

SA-W2S

2023

9月

SEILアプライアンスシリーズ CA10

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