SEIL Engine

SEIL Engineの概要

 「SEIL Engine」は、「SEIL Series」の中核を担うソフトウェアで、NetBSDをベースに、ISPとしてのIIJが手掛けてきたソフトウェア開発のノウハウを詰め込んだネットワーク機器向け組み込みエンジンです。  NetBSDを採用することで、多くのプラットフォームで利用できる柔軟な移植性を持ち、ソースコードの公開を求めないライセンス上のメリットも保持しています。

 ルーター、ホームゲートウェイ、AV家電に代表されるように、IPネットワークへの接続を前提とした製品が増え、前世代製品の開発コストを回収する以前に、新たなサービスへの対応を行うための組み込みソフトの開発が求められることが少なくありません。
 ISP仕様のSEIL Engineを自社のハードウェアに適用していくことで、開発の短期化と低コスト化を実現し、インターネットサービスのライフサイクルに適応できる製品開発が可能になります。




SEIL Engineの構成


 SEIL Engineは、NetBSD/Kernelをチューニングしたベースのうえに、IP Stack群である「SEIL Stack」、ARMSプロコトルを扱う「ARMS Library」、IP/APモジュールの追加/削除機能である「Add-on機構」から成ります。以下に、SEIL Engineを構成する要素を紹介します。

SEIL Engine


 NetBSD/Kernel 1.6 or 3.1をベースに、ネットワーク機器への組み込みに適した形へIIJが究極までチューニングを施した、ソースコードパッチです。対応CPUに応じて、複数のtypeを用意しています。

SEIL Stack

 IIJが改良を加えたISP仕様のIP Stackソースコード群です。提供するソースコードに応じて、三つのLevelを用意しています。

ARMS/ARMS Library

  「ARMS Library」 は、SMFv2で利用する専用プロトコル「ARMS」を扱うためのライブラリです。ARMS Libraryを実装することによって、SMFv2のサービスアダプタとして動作させることができ、自動接続や自動管理機構を利用できるようになります。ARMS LibraryはLinux版も用意され、無償で提供されます。
 ARMS Libraryを搭載した機器は、Distribution-IDを申請し、LS(Location Server)へサービスアダプタを登録することで、SMFv2のサービスアダプタとして利用することができます。

Add-on

 SEIL Engine上に、機能分割されたIP/AP Moduleを追加・削除することができる機構です。

IP/AP Module

 Add-on機構を用いて追加されるソフトウェアのバイナリ/ソースコードです。モジュールはIIJが提供するものだけでなく、Add-on SDKを用いてお客様に自由に作成していただくことができます。

対応CPU/料金表

 SEIL Engineはハードウェアとの親和性が高いNetBSDをベースとしておく、多くのプラットフォームの組み込みソフトウェアとしてご利用いただけます。利用するハードウェアのCPUに応じた複数のtypeをラインナップしており、表に示した以外のCPUへの組み込みもご相談に応じます。  
Type ソースコードレベル 提供時費用 ライセンス費用
HITACHI
SH4
ブートし、Networkを利用、単体通信が可能なレベル \5,000,000 \500/台
AMD
Alchemy
ブートし、Networkを利用、単体通信が可能。また暗号化チップが利用可能なレベル
Intel
IXP425
ブートし、Networkを利用、単体通信が可能。また暗号化チップが利用可能なレベル
Intel
x86系
ブートし、Networkを利用、単体通信が可能。またPCIバスが利用でき、PCIバスに接続した暗号化チップが利用可能なレベル
・PCIドライバ
・暗号化チップ対応IPスタック拡張(暗号化チップ利用の場合必須)
・暗号化チップドライバ(Hifn)
Motorola
PowerPC
ブートし、Networkを利用、単体通信が可能。またPCIバスが利用でき、PCIバスに接続した暗号化チップが利用可能なレベル
・PCIドライバ
・暗号化チップ対応IPスタック拡張(暗号化チップ利用の場合必須)
・暗号化チップドライバ(Hifn)
Cavium
CN3010、CN3120
※NetBSD 3.1系のみ※
ブートし、Networkを利用、単体通信が可能なレベル。
・暗号化コプロセッサ対応IPスタック拡張
・USB Host コントローラドライバ
・64-bit ABI対応
Other 別途ご相談 別途ご相談 別途ご相談
※利用条件
・ソース改変可
・他プロダクトへの適用可
※サポート
・提供物に関するメールサポートのみを行う
・開発支援等の技術サポートは行わない
・セキュリティ情報、Update情報などの提供は別途契約
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