ToraNoAna

ネットワークインタフェースの基本操作

SEILのネットワーク設定を行う上で基本となる、 ネットワークインタフェースの操作方法について説明します。

インタフェースの種類

SEILシリーズは物理インタフェースとして、共通のLAN側インタフェースと、機種ごとに異なるWAN側インタフェースを搭載しています。

また、トンネルインタフェースやVLANインタフェース、PPPoEインタフェースといった論理インタフェースを使用可能です。(機種により対応可否や設定数上限が異なります)

SEILシリーズ搭載インタフェース一覧

インタフェース一覧
インタフェース名 搭載機種 参考
lan0 [128][T1][2FE][Plus][Turbo][X1][X2] SEILシリーズ各機種共通のEthernet接続用のインタフェースです。本体背面(Turboは前面)のLAN0ポートにあたります。
lan1 [2FE][Plus][Turbo][X1][X2] 基本的にlan0インタフェースと同等の機能を持つEthernet接続用のインタフェースです。本体背面(Turboは前面)のLAN1ポートにあたり、通常はWAN側ポートとしてADSLモデムやTTHのメディアコンバータ等と接続します。
lan2 [Turbo][X1][X2] SEIL/Turbo本体前面のOPTIONポートをEthernet接続用のポートとして使用する際のインタフェースです。
[呼称:LANインタフェース]
wan0 [128][T1] デジタル専用線接続用のインタフェースです。本体背面のWAN0ポートにあたり、DSUやONUと接続します。
[呼称:BRI/PRIインタフェース]
pppoe0 - pppoe3 [2FE][Plus][Turbo][X1][X2] PPPoE接続のために使用する仮想インタフェースです。
[呼称:PPPoEインタフェース]
tunnel0 - tunnel3 [128][T1][2FE][Plus][Turbo][X1][X2] IP-in-IPによってカプセル化し、2点間でトンネルを張るための仮想インタフェースです。
[呼称:Tunnelインタフェース]
tunnel4 - tunnel63 [Plus][Turbo][X1][X2]
tunnel64 - tunnel255 [Turbo][X1][X2]
vlan0 - vlan3 [128][T1][2FE][Plus][Turbo][X1][X2] IEEE802.11qのタグVLANを使用するための仮想インタフェースです。
[呼称:VLANインタフェース]
vlan4 - vlan7 [Plus][Turbo][X1][X2]
vlan8 - vlan31 [Turbo][X1][X2]
ipsec0 - ipsec15 [128][T1][2FE][Plus][Turbo][X1][X2] ルーティングベースIPsecを使用するための仮想インタフェースです。
[呼称:IPsecインタフェース]
ipsec16 - ipsec63 [Plus][Turbo][X1][X2]
ipsec64 - ipsec255 [Turbo][X1][X2]

IPアドレスの設定


IPルーティングを行うためには、SEILの各インタフェースにIPアドレスを付与する必要があります。
IPアドレスは、エイリアスアドレスを含め、一つのインタフェースにIPv4アドレスとIPv6アドレスを複数個付与することができますので、IPv6ネイティブの環境やIPv4/IPv6デュアルスタックの環境へも容易に適用できます。また、一部のインタフェースはIPアドレスを設定しない"Unnumbered"に対応しています。
なお、インタフェースの設定に限らず、SEILは入力されたIPアドレスがグローバルアドレスかプライベートアドレスかといった判断は行いません。

各インタフェースに設定可能なIPアドレスの個数
機種 設定可能なIPアドレスの個数
[128][T1][2FE][Plus] IPv4アドレス 8個
IPv6アドレス 16個
[Turbo][X1][X2] IPv4アドレス 4個
IPv6アドレス 8個
Unnumbered対応のインタフェース
PPPoEインタフェース
Tunnelインタフェース
IPsecインタフェース

IPアドレスの付与/変更(ブロードキャストインタフェース)

インタフェースにIPアドレスを付与もしくは設定済みのIPアドレスの変更をするには次のように操作します。LAN,VLAN,LISインタフェースの場合には、インタフェースに付与するIPアドレスとサブネットマスクを指定します。

IPv4アドレスの付与

# interface lan0 address 172.16.0.1/29

IPv6アドレスの付与

# interface lan0 address 3ffe:240:4e::1/64
interface lan0 address
lan0インタフェースにIPアドレスとサブネットマスク(プレフィックス)を設定します。 キーワード"address"を使用すると、アドレスが無い状態であれば付与し、別のアドレスが既に設定されている場合には置き換えます。(IPv4アドレスとIPv6アドレスは別々に管理されます)

※ IPv6リンクローカルアドレスは自動的に付与されます。
※ TelnetやSecureShellでログイン中にIPアドレスを変更する場合は、ログイン先のIPアドレスを変更するとその後の操作を継続できなくなりますのでご注意ください。

IPアドレスの付与(Point to Pointインタフェース)

Tunnel,PPPoE,PVC,WAN,IPsecインタフェースにIPアドレスを付与する場合は、そのインタフェースのアドレスと同時にリモート側のアドレスも指定する必要があります。

IPv4の場合

# interface wan0 address 172.16.0.1/29 remote 172.31.2.1

interface wan0 address ~ remote ~
"172.16.0.1/29"がwan0インタフェースに付与するアドレス、"172.31.2.1"がリモート側(対向ルータ等)のアドレスとなります。

エイリアスアドレスの追加

既存のアドレスに加え、エイリアスアドレスを追加する場合には次のように入力します。

IPv4の場合

# interface lan0 add 172.16.10.1/29

IPv6の場合

# interface lan0 add 3ffe:240:4d::1/64
interface lan0 add
キーワードに"add"を指定した場合、そのインタフェースにIPアドレスが存在しない場合には"address"と同様にアドレスを付与しますが、既にアドレスが設定されている場合には、エイリアスアドレスとして追加します。

例:"address"と"add"の違い (showコマンドの表示を一部省略しています)

# show config interface lan1                <現在の設定を参照
interface lan1 add 10.0.0.1/24              >既存のアドレス
# interface lan1 add 172.16.0.1/24          <"add"で設定する
# show config interface lan1
interface lan1 add 10.0.0.1/24
interface lan1 add 172.16.0.1/24            >エイリアスが設定される
# interface lan1 address 192.168.0.1/24     <"address"で設定する
# show config interface lan1
interface lan1 add 192.168.0.1/24           >アドレスが変更される
interface lan1 add 172.16.0.1/24

IPアドレスの削除

必要のないIPアドレスを削除するには次のように入力します。

IPv4アドレスの削除

# interface lan0 delete 172.16.10.1/29

IPv6アドレスの削除

# interface lan0 delete 3ffe:240:4d::1/64

interface lan0 delete
削除したいIPアドレスを指定します。実行すると直ちにIPアドレスが削除され、TelnetなどでSEILへログインしているアドレスを削除すると操作を継続できなくなりますのでご注意ください。

Unnumberedの設定

Point to PointインタフェースにIPアドレスを付与せずUnnumberedインタフェースとして使用する場合には、次のように設定します。

# interface tunnel0 unnumbered

interface ~ unnumbered
指定したインタフェースをIP unnumberedとして使用します。


※ Unnumberedを設定しようとするインタフェースにすでにIPアドレスが付与されている場合、それらは全て削除されます。また、Unnumbered設定されたインタフェースにIPアドレスを付与すとnumbered設定は削除されます。
※ Unnumbered設定されたインタフェースから送信されるSEIL発のパケットの送信元は、lan0インタフェースのアドレスとなります。
また、Unnumbered設定されたインタフェースでNAT/NAPT変換されたパケットの送信元は、"nat napt add grobal ~ "の設定が無い場合にはlan0インタフェースのアドレスとなります。

インタフェースの情報参照・管理

設定状態・動作状態の参照

各インタフェースの設定状態を参照する

# show config interface
interface lan0 media auto
interface lan0 add 192.168.1.1/24
interface lan1 media auto
interface lan1 queue normal
interface tunnel0 tunnel 172.16.1.1 172.16.2.1
interface tunnel0 add 192.168.1.1/24 remote 192.168.2.1
interface pppoe0 over lan1
interface pppoe0 ppp-configuration ISP01

show config interface
すべてのインタフェースの設定が表示されます。

特定のインタフェースの設定状態を参照する

# show config interface lan0
interface lan0 media auto
interface lan0 add 192.168.1.1/24
interface lan0

参照したいインタフェース名を指定すると、そのインタフェースの設定状態のみ表示されます。

各インタフェースの動作状態を参照する

# show status interface
interface lan0:
        Description=""
        Status=link up, administratively up
        MTU=1500
        LastChange=2003/03/30 17:34:01
        Ipkts=61734, Ierrs=0, Opkts=33727, Oerrs=0, Colls=0
        InOctets=2329705, OutOctets=2235975, Drop=0
        InUnknownProtos=0
        Media=auto (100baseTX Full-Duplex)
        EthernetAddress=00:E0:4D:07:00:4F
        IP   address=XXX.XXX.XXX.XXX netmask=255.255.255.240 broadcast=XXX.XXX.XXX.XXX
        IP   address=192.168.0.1 netmask=255.255.255.0 broadcast=192.168.0.255
        IPv6 address=fe80:1::2e0:4dff:fe07:4f prefixlen=64 scopeid 0x1
interface lan1:
        Description=""
        Status=link up, administratively up
        MTU=1500
        LastChange=2003/03/30 17:34:06
        Ipkts=138472, Ierrs=0, Opkts=45380, Oerrs=0, Colls=0
        InOctets=6081953, OutOctets=3130194, Drop=0
        InUnknownProtos=0
~略~

show status interface
すべてのインタフェースの状態が表示されます。

特定のインタフェースの動作状態を参照する

# show status interface lan0
interface lan0:
        Description=""
        Status=link up, administratively up
        MTU=1500
        LastChange=2003/03/30 17:43:01
        Ipkts=61782, Ierrs=0, Opkts=33740, Oerrs=0, Colls=0
        InOctets=2331935, OutOctets=2236640, Drop=0
        InUnknownProtos=0
        Media=auto (100baseTX Full-Duplex)
        EthernetAddress=00:E0:4D:07:00:4F
        IP   address=192.168.0.1 netmask=255.255.255.0 broadcast=192.168.0.255
        IPv6 address=fe80:1::2e0:4dff:fe07:4f prefixlen=64 scopeid 0x1

interface lan0
インタフェースを指定するとそのインタフェースの情報のみが表示されます。

説明文字列の追加

インタフェースごとに説明のための文字列を設定できます。

# interface pppoe0 description IIJ-DSL/F

description <任意の文字列>
指定した文字列はインタフェースの説明文として設定されます。 文字列に空白を含める場合は""または''で文字列全体をくくります。

設定した文字列は"show status"コマンド実行時などに表示されます。

# show status interface pppoe0
interface pppoe0:
        \\UL{Description="IIJ-DSL/F"}
        Status=LCP up (opened), administratively up
~略~

LANインタフェース(Ethernetインタフェース)

ここでは、lan0,lan1,lan2インタフェースに関した操作について説明します。

メディアタイプの指定

LANインタフェースではそれぞれEthernetメディアタイプを直接指定もしくは自動識別させる設定が可能です。

メディアタイプの直接指定

# interface lan1 media 100baseTX-FDX

media 100baseTX-FDX
100baseTX全二重に設定する場合の例です。同様に次の指定が可能です。
設定 説明
1000baseT-FDX 1000baseT全二重 (SEIL/Turboのlan0,lan1インタフェース, SEIL/X1, X2は全インタフェースが対応)
100baseTX-FDX 100baseTX全二重
100baseTX 100baseTX半二重
10baseT-FDX 10baseT全二重
10baseT 10baseT半二重
auto 自動認識(デフォルト)

DHCPクライアント機能

2FE、Plus、Turbo、X1、X2が搭載しているlan1インタフェースでは、DHCPクライアント機能を使用可能です。 DHCPクライアント機能を使用すると、DHCPサーバからのリースを受け、WAN側インタフェースのIP設定を自動化することができます。CATVインターネット接続やローカルルータとして使用し、DHCP機能での設定を要求される環境で使用して下さい。

DHCPクライアント機能の設定

lan1インタフェースでDHCPクライアント機能を有効にするには次のように設定します。

# interface lan1 address dhcp
address dhcp
IPアドレスを追加するのと同様のコマンドでlan1インタフェースのアドレスを "dhcp"とするとDHCPクライアント機能が有効になります。

lan1インタフェースの状態の確認

"show status"コマンドでlan1インタフェースの状態を参照します。

# show status interface lan1
interface lan1:
        Description=""
        Status=link up, administratively up
        MTU=1500
        LastChange=1970/01/01 11:38:10
        Ipkts=202, Ierrs=0, Opkts=6, Oerrs=0, Colls=0
        InOctets=14375, OutOctets=976, Drop=0
        InUnknownProtos=0
        Media=auto (100baseTX)
        EthernetAddress=00:E0:4D:07:00:C8
        IP   address=192.168.5.115 netmask=255.255.254.0 broadcast=192.168.5.255
        IPv6 address=fe80:2::2e0:4dff:fe07:c8 prefixlen=64 scopeid 0x2

192.168.5.115/23 のアドレスをリースされた場合の表示。

DHCPクライアント機能の停止

DHCPクライアント機能の使用を停止するときは次のように設定します。

# interface lan1 delete dhcp

delete dhcp
IPアドレスを削除するのと同様のコマンドで"dhcp"を削除するとDHCPクライアント機能は停止します。

デフォルト経路の自動設定

DHCPクライアント機能で取得したアドレスへデフォルトルートを向けることが可能です。

# route add default dhcp

add default dhcp
別のデフォルト経路が既に設定済みの場合には、"add"ではなく"modify"で変更します。 ※ 先にDHCPクライアント機能が有効になっていないと設定できません。 また、デフォルトルート以外をdhcpに向けることはできません。

DNSフォワーダ機能の問い合わせ中継先の自動設定

DNSフォワーダ機能で使用するDHCPサーバのアドレスを、DHCPクライアント 機能で取得したアドレスとすることが可能です。

# dns forwarder add dhcp

add dhcp
"add ipcp"など、他の設定が既に存在する場合は、"delete ipcp"として不要な設定を削除してください。

PPPoEインタフェース設定概要

2FE、Plus、Turbo、X1、X2は、ADSLやFTTHの接続サービスで使用されるPPPoE接続に対応しています。 PPPoE接続を行うには、ISPから割り当てられた接続アカウント情報を元に、PPP接続の設定とPPPoEインタフェースの設定を行います。 PPP設定は8つまで保存することができ、そのうち4つまでをPPPoEインタフェース(pppoe0~pppoe3)に関連付けることができます。また、SEILは4セッションまでのPPPoE接続に対応しています。 ここではPPPoEインタフェースの基本的な機能と設定方法について説明します。

PPPアカウントとオプションの設定

まず、インターネットプロバイダから割り当てられたPPPアカウント情報と、IPアドレスやDNSアドレスの自動取得などのオプションを指定します。

PPP接続設定

# ppp add ISP01 keepalive none ipcp enable ipcp-address on ipcp-dns on ipv6cp disable authentication-method chap identifier test01@example.jp passphrase PassWord tcp-mss auto

ppp add ISP01
PPP設定の識別子として"ISP01"を設定しています。この識別子は任意の英数字で設定可能です。
keepalive none
セッションキープアライブ機能を使用する場合にキープアライブパケットの送出間隔を秒単位で指定します。
ipcp enable
IPCPを有効にします。IP通信のために必須ですので通常はenableを指定します。
ipcp-address on
"on"の場合、IPCPのアドレスオプションを使用してIPアドレスの自動取得を試みます。 取得したアドレスはこのPPP設定が関連付けられたPPPoEインタフェースのアドレスとなります。 PPPoE unnumbered形態のサービスを使用する場合は必ず"off"を指定してください。
ipcp-dns on
"on"の場合、IPCPのDNSオプションを使用してDNSサーバアドレスの自動取得を試みます。 取得したDNSサーバアドレスは、DNSフォワーダ機能やリゾルバ機能で使用することができます。
ipv6cp disable
IPv6CPに対応した接続サービスを使用する場合を除いて、通常はdisableとします。
authentication-method chap
認証方式を指定します。"chap"または"pap"を指定します。"auto"を指定すると、CHAPとPAPを両方試行します。 "none"を指定すると、認証を試行しません。
identifier test01@example.jp
ISPより指定されたユーザー識別子(PPPログイン名や接続IDなどと呼ばれます)を入力します。
passphrase PassWord
ISPより指定された、ユーザー識別子に対応するパスワード(PPPパスワードや接続パスワードなどと呼ばれます) を入力します。接続にパスワードが不要な接続サービスを利用する場合は、"passphrase"を入力する必要はありません。
tcp-mss auto
TCPパケットのMSSオプションの値を書き換える場合に使用します。 通常は"auto"の自動指定で問題ありません。値の直接指定や、書き換えをしない"none"の指定も可能です。

PPPoEインタフェースとの関連付け

PPPoEインタフェースとPPPアカウント情報を関連付ける設定を行います。

PPPoEインタフェースの設定

 1| # interface pppoe0 over lan1
 2| # interface pppoe0 ppp-configuration ISP01
1行目 論理インタフェースであるpppoe0インタフェースを、lan1インタフェース(LAN1ポート)に関連付けます。(この行は工場出荷状態で設定されています)
指定を解除する(設定行を削除する)場合は"over none"を入力します。
2行目 pppoe0インタフェースが使用するPPP設定を指定します。

PPPoE設定の確認

PPPoE接続に関する設定は以下のコマンドで参照します。

 1| # show config ppp
 2| ppp add ISP01 keepalive none ipcp enable ipcp-address on ipcp-dns on ipv6cp disable authentication-method chap identifier test01@example.jp passphrase PassWord tcp-mss auto
 3| # show config interface pppoe0
 4| interface pppoe0 over lan1
 5| interface pppoe0 ppp-configuration ISP01
※ 行番号のない行は直前の行の続きです。
2行目 PPPアカウントの設定
4行目 PPPoEインタフェースとLANポートとの関連付け
5行目 PPPoEインタフェースとPPPアカウントの関連付け

これら3項目が設定されるとPPPoE接続が可能な状態になり、自動的にPPPoE接続が開始されます。
実際に通信を行うには必要に応じてルーティングやNATの設定を追加してください。

【参考】TCP MSS調整機能

SEILシリーズはPath MTU Blackhole問題に対処するため、TCPパケットのヘッダのMSSフィールドの値を調整することが出来ます。pppコマンドまたはinterfaceコマンドにて"tcp-mss "として設定します。

設定例

# ppp ~ tcp-mss auto
# interface lan1 tcp-mss 1412

"tcp-mss auto" を設定した場合は、インタフェースの MTU から56byte を引いた値となります。
(MTU の値は "show status interface" コマンドで確認可能です)

56byte内訳
長さ
IP header 20 byte
TCP header 20 byte
TCP option margine 16 byte
合計 56 byte

【参考】2FE,Plus,Turbo,X1,X2 工場出荷状態でのルーティングとNATの設定

工場出荷状態での設定

 1| # show config route
 2| route add default pppoe0
 3| # show config nat
 4| nat napt add private 192.168.0.0-192.168.255.255 interface pppoe0
2行目 デフォルトの経路はpppoe0インタフェースに向けられています。
4行目 192.168.0.0~192.168.255.255 のホストからpppoe0インタフェースを通る通信がNAPTの対象になります。

工場出荷状態である程度の設定が済んでいるため、LAN側ネットワークのIP設定にSEILの工場出荷状態のDHCPサーバ設定を使用する場合、PPP,PPPoEの設定を済ませるのみで、SEILを経由するインターネット接続が可能になります。

※ "show config"の内容は省略して紹介しています。

PPPoEセッションの接続/切断/再接続

SEILはPPPoE接続の設定が完了していると、PPPoE接続を自動的に開始します。
接続要求に応じて自動発呼も行うため通常は明示的な接続操作("connect"コマンド)は不要です。
また、接続中の無通信時間を監視した切断(アイドルタイマ)は行われませんので、明示的な切断操作("disconnect"コマンド)や接続サービス上のトラブルなどによる切断等が無い限り接続状態は維持されます。
コマンドラインより接続・切断操作を行うには、以下のように操作します。

切断

# disconnect pppoe0
disconnect
指定したインタフェースのPPP接続を切断します。このコマンドで切断した場合は、外部への接続要求に対する自動発呼も行わず、切断状態を維持します。

接続

# connect pppoe0
connect
指定したインタフェースのPPP接続を開始します。

再接続

# reconnect pppoe0
reconnect
指定したインタフェースのPPP接続を一旦切断し、再接続します。該当インタフェースからのリモートログイン時に"disconnect"コマンドを使用すると操作を継続することができなくなってしまいますが、"recconect"コマンドでは切断と接続の動作が続けて行われます。

PPPoE接続の維持(セッションキープアライブ)

定期的にキープアライブパケットを送出し、正常な応答が無い場合に切断・再接続を行います。 LAN側に外部公開サーバを設置するなど、接続状態の維持が必要な場合に使用します。

# ppp add ISP01 keepalive 60 ・・・
keepalive 60
キープアライブパケットの送出間隔を秒単位で指定します。既存のPPP設定を変更する場合は"ppp modify"として指定します。

PPPoE接続状態の確認

PPPoE接続の状態を参照するには、次のようにPPPとPPPoEインタフェースの状態を参照します。

PPP接続の状態

# show status ppp
Interface: pppoe0
  LCP state: opened
  IPCP state: opened
  IPv6CP state: initial
  BCP state: initial
  LCP negotiated options:
        magic number 0x17fadf00
  IPCP negotiated options:
        address XXX.XXX.XXX.XXX
        primary dns address YYY.YYY.YYY.YYY
        secondary dns address ZZZ.ZZZ.ZZZ.ZZZ
  IPv6CP negotiated options:
        none
  BCP negotiated options:
        none
  keepalive: disabled

Interface: pppoe1
  LCP state: initial
~~省略~~

show status ppp
PPP接続の状態をPPPoEインタフェース(pppoe0~pppoe3)ごとに表示します。 PPPoE接続に成功すると、"LCP state:"と"IPCP state:"が"opened"になります。 また、IPアドレスやDNSサーバアドレスの自動取得に成功すると、IPCP negotiated options:"の欄に取得したアドレスが表示されます。

PPPoEインタフェースの状態

# show status interface pppoe0
interface pppoe0:
        Description=""
        Status=LCP up (opened), administratively up
        MTU=1454
        LastChange=1970/01/01 10:19:42
        Ipkts=39, Ierrs=0, Opkts=37, Oerrs=2, Colls=0
        InOctets=5876, OutOctets=1414, Drop=0
        InUnknownProtos=0
        IP   address=XXX.XXX.XXX.XXX --> YYY.YYY.YYY.YYY netmask=255.255.255.255
        IPv6 address=fe80:4::2e0:4dff:fe07:3ef --> :: prefixlen=64

show status interface pppoe0
指定したインタフェース(pppoe0)の状態を表示します。 IPアドレスを自動取得している場合は、"IP address=XXX.XXX.XXX.XXX"に取得したIPアドレスが表示されます。 続く"--> YYY.YYY.YYY.YYY"にはリモート(ISP側)ルータのアドレスが表示されますが、ISPにより"0.0.0.0"と表示される場合もあります。

PPPoEインタフェースのIPアドレス設定

PPPoEインタフェースも他のインタフェースと同様に、コマンドライン操作によりIPアドレスを付与することが可能です。
しかし、PPPoEを使用する一般的なインターネット接続サービスでは、接続時にIPアドレスを1つ動的に払い出される方式や、1/32Cのネットワークアドレスを固定で割り当てられるサービスであってもWAN側インタフェース(PPPoEインタフェース)にIPアドレスを設定する必要のないunnumbered形態がとられています。
このため、コマンドラインからPPPoEインタフェースにIPアドレスを付与する必要がある機会はあまりありません。
カスタマーエッジとなるSEILのWAN側(PPPoE)インタフェースと、リモート(ISP側)ルータのIPアドレスを指定するnumbered形態の場合等、PPPoEインタフェースにIPアドレスを付与する必要がある場合には次のように設定します。

PPPoEインタフェースへのアドレス付加

# interface pppoe0 add 172.16.0.1/30 remote 172.16.0.2

"add"キーワードに続き、pppoe0インタフェースに付与するアドレスと、リモートルータ側のIPアドレスを指定します。

IPアドレス自動取得とPPPoE unnumbered

PPPoE接続サービスではそれぞれのサービスによりIPアドレスの提供形態が異なります。
IPアドレスの固定割り当てを受けないサービスや、固定で1個のIPアドレスを割り当てられるサービスの場合にはこれまでに説明したようなIPCPのアドレスオプション(ipcp-address on)による自動取得で大抵問題ありません。
しかし、1/32Cや1/16CといったIPアドレス空間を固定で割り当て、PPPoE unnumberedでの接続を必要とする接続サービスを使用する場合にIPアドレスの自動取得を行うと、本来ルータに設定すべきではないアドレス(ネットワークアドレスなど)を払い出される場合があります。
PPPoE unnumberedを指定する接続サービスを利用する場合は次のように設定します。

 1| # ppp add ISP01 ipcp enable ipcp-address off ・・・
 2| # interface lan0 address 172.16.0.1/29
 3| # interface pppoe0 over lan1
 4| # interface pppoe0 ppp-configuration ISP01
 5| # interface pppoe0 unnumbered
1行目 IPCPのアドレスオプションによるIPアドレス自動取得を行いません。他のキーワードについては通常通り指定してください。
2行目 PPPoE unnumbered形態の接続サービスを利用する場合は、割り当てられたルータアドレス
(一般的には接続時に払い出されるアドレス空間の先頭から2つ目)をlan0インタフェースに付与します。
5行目 "unnumbered"を明示的に指定することによりunnumberedインタフェースとして動作します。unnumberedを設定すると、そのインタフェースに付与されていたアドレスはすべて削除されます。
※ 一般的なPPPoE接続サービスを利用する場合には、PPPoEインタフェース(pppoe0~pppoe3)に"interface pppoe0 address"コマンドでIPアドレスを直接設定する必要はありません。
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