Updated on 2011.01.25

設定の保存と読み込み

SEILは起動時にフラッシュメモリからコンフィグを読み込み、メインメモリ上に展開します。SEILの動作中はメインメモリ上に展開されたコンフィグをもとに各機能が動作し、設定の変更もメインメモリ上のコンフィグに対して行われます。明示的にフラッシュメモリに保存しない限り、再起動や電源断が発生すると起動してからの変更内容はすべて破棄され、次回起動時は最後にフラッシュメモリに保存されたコンフィグを再び読み込みます。

ここでは、SEILの設定情報を本体内のフラッシュメモリに保存する方法や外部保存をする方法、また、保存しておいたコンフィグを外部から読み込む方法などを説明します。

設定の保存/バックアップ

本体内フラッシュメモリへの保存

最も基本的な設定保存です。設定変更を確定してフラッシュメモリへの保存を行います。設定変更を行った後、次回起動時にも同じ設定で起動するためには必ず実行してください。


# save-to flashrom
save-to flashrom
現在動作中の設定内容をフラッシュメモリに保存します。

リモートホストへの転送

SEILの設定内容をコンフィグファイルとしてリモートホストへ転送します。ftpでのアップロードになりますので転送先のホストでFTPサーバが稼動しており、そのホストのFTPアカウントを持っている必要があります。


# save-to remote XXX.XXX.XXX.XXX[Enter]
filename[seil.cfg]: seil-neu.cfg[Enter]
username[anonymous]: ftpuser[Enter]
Password: ********[Enter]
#
save-to remote XXX.XXX.XXX.XXX
転送先ホストのIPアドレスを指定します。その後、表示の指示に従い保存する任意のファイル名、FTPサーバのユーザ名とパスワードを入力します。

標準出力への出力

SEILの設定内容を、ログイン中のコンソールなど標準出力へ出力します。


# save-to stdout[Enter]
hostname ""
timezone "Japan"
login-timer 300
interface lan0 media auto
~略~
save-to stdout
出力される内容は"show config"コマンドの結果と同等ですが、こちらは出力時にページング(一時停止)しません。FTPサーバへの転送ができない場合に、ターミナルソフトのログなどからコンフィグを抽出することができます。

設定の読み込み/リストア

リモートホストからの転送

リモートホストからコンフィグファイルを読み込み、現在の動作に反映させることができます。ftpまたはhttpでのダウンロードになりますので、SEILからアクセス可能なホストでFTPまたはwwwサーバが稼動している必要があります。


# load-from remote XXX.XXX.XXX.XXX[Enter]
filename[seil.cfg]: seil-neu.cfg[Enter]
username[anonymous]: ftpuser[Enter]
Password: ********[Enter]
EPSV not understood.
update?[y/N] y
#
load-from remote XXX.XXX.XXX.XXX
転送元ホストのIPアドレスを指定します。その後、表示の指示に従って読み込むファイル名、FTPサーバのユーザ名とパスワードを入力します。コンフィグファイルの受信が完了すると、更新するか否かの確認を求められます。
  • 読み込まれたコンフィグは直ちに動作に反映します。
  • "load-from"コマンドはフラッシュメモリへの保存は行いません。

フラッシュメモリからの読み込み

起動してからの設定変更を破棄し、最後にフラッシュメモリに保存した設定内容を読み込み、現在の動作に反映することができます。


# show system memory
Total 32MB, Used 21MB (68%), Avail 10MB (31%)
# load-from flashrom
Please check avail memory. if 4MB or less, you may reboot. update?[y/N] y
load-from flashrom
実行には約4MBの空きメモリが必要ですので、事前に"show system memory"コマンドで確認して下さい。
  • 読み込まれたコンフィグは直ちに動作に反映します。

標準入力からの読み込み

SEILの設定内容を、ログイン中のコンソールなど標準入力から読み込み現在の動作に反映することができます。


# load-from stdin
please enter data ("." for end of data)
hostname ""
timezone "Japan"
login-timer 300
~略~ # コンフィグを入力する
telnetd enable
remote-console disable
vendor OEM
. update?[y/N] y
load-from stdin
コマンドを実行すると"please enter data ("." for end of data)"と表示され入力待ち状態になります。(コマンドプロンプトは表示しません)ターミナルソフトのテキスト転送機能等でコンフィグの内容を入力し、行頭で"."を入力すると確認メッセージ"update?[y/N]"が表示されます。
  • このコマンドではフラッシュメモリへの保存は行いません。
  • 読み込まれたコンフィグは直ちに動作に反映します。

コンフィグに関する補足

コンフィグファイルについて

SEILシリーズからリモートホストへ転送したコンフィグファイルは、プレーンテキストのファイルになります。このコンフィグファイルはそのまま再びSEILへ読み込ませることができますので、設定のバックアップとして保存しておくことができます。また、テキストエディタで編集することも可能ですが、記述ミスのある行は読み込み時にエラーとなり無視されますのでご注意ください。

リモートホストに保存されたコンフィグファイルの内容は"show config"や"save-to stdout"コマンドの出力結果と同等の内容になりますが、"show config"や"save-to stdout"でターミナルソフト上に出力された表示ログは、表示上の都合により改行やコントロールコード等が挿入されることがあります。1行で記述すべきコマンドが改行で分割された状態で読み込まれたり余計な文字が挿入されていたりするとそのコマンドはエラーとなりますので、ターミナルソフトの表示ログから抽出したコンフィグを読み込ませる場合は不要な改行などを削除する必要があります。また、必要な空白を削除してコマンドやパラメータを連結してしまわないようご注意ください。

「工場出荷状態」について

"factory-config"コマンドの実行やリセットスイッチにより設定内容を初期化した場合、フラッシュメモリ上にはコンフィグが保存されていない状態になります。この時の状態を「工場出荷状態」もしくは「"factory-config"状態」と呼びます。

SEILが起動時にフラッシュメモリからコンフィグを読み込もうとしたとき、フラッシュメモリ上にコンフィグがないことがわかると、インストールされているファームウェアにより既定のコンフィグをメインメモリ上に展開します。起動後、何も設定変更をせずに"save-to flashrom"コマンドで設定を保存した場合、工場出荷状態に読み込む既定のコンフィグと同等のコンフィグがフラッシュメモリに保存されます。(フラッシュメモリ上にコンフィグが保存されていない「工場出荷状態」とは異なる状態になります)

工場出荷状態の(フラッシュメモリにコンフィグが保存されていない)SEILは、インストールされたファームウェアにより起動時のコンフィグが変わりますが、工場出荷状態に読み込む既定のコンフィグを保存(save-to flashrom)したSEILは、ファームウェアが更新されても、最後にユーザが保存したコンフィグを読み込もうとします。(ファームウェアの更新はフラッシュメモリ上のコンフィグへ影響を与えません)

バージョン間のコンフィグ互換性について

SEILは、過去のバージョンのコンフィグについて互換性があるため、コマンドラインに変更がある新しいバージョンのファームウェアで過去のバージョンのコンフィグを読み込んでも正常に設定を引き継ぐことが出来ます。しかし、新しいバージョンのファームウェアで保存されたコンフィグは、古いバージョンのファームウェアにおいては想定外の設定が含まれる場合があり、読み込み時に該当のコマンドがエラーとなり無視される場合がありますのでご注意ください。

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