ここではコマンドラインインタフェースからSEILのファームウェアを更新する手順を説明します。SEIL/X1,SEIL/X2をご利用の場合にはWebインタフェースからもファームウェアの更新が可能ですが、その手順についてはユーザーズガイドをご覧ください。
コマンドラインインタフェースからファームウェアを更新するには、ファームウェアイメージファイルの読み込み元としてHTTP(www),HTTPS(HTTP over SSL),FTP,TFTPのいずれかのサーバを必要とします。サーバは、SEILから到達性があれば、SEILのWAN側、LAN側のどちらにあっても構いません。wwwサーバのベーシック認証や、FTPのユーザ認証にも対応しています。(HTTPSを使用する場合、サーバ証明書の検証は行いません。また、クライアント認証はサポートしていません)
SEILシリーズの最新ファームウェアは当サイトにて提供しています。
ファームウェアアップデートは、wwwまたはFTPサーバからファームウェアイメージファイルをSEILへダウンロードし、本体内蔵のフラッシュメモリを書き換えることで行います。このため、ファームウェアイメージファイルはSEILからアクセス可能なwwwやFTPサーバへあらかじめアップロードしておく必要があります。
ファームウェアの更新の際は以下の点にご注意ください。
更新中(フラッシュメモリへのアクセス中)に電源断が発生した場合、非常に高い確立でSEILを起動することができなくなります。
コマンドライン操作の反応が悪くなるほど負荷のかかっている状態や、空きメモリが非常に少ない状態でのファームウェア更新作業は避けてください。ファームウェアの更新には少なくとも4~5MBの空きメモリが必要です。空きメモリを確保できなかった場合はエラーが表示され更新は中断しますので、一時的に一部の機能を機能を無効にするなど、空きメモリを確保してから再試行してください。なお、メモリの使用状況は"show system memory"コマンドで確認できます。
ファームウェアの更新は本体内蔵のフラッシュメモリに対して行われ、アップデートが完了しても以前のバージョンのまま動作を続けます。更新したファームウェアは次回起動時に読み込まれますので、任意のタイミングで再起動してください。
ファームウェアの更新にあたって、それまでの設定情報は初期化されることなく引き継がれます。
古いバージョンのファームウェアへ更新した場合、新しいバージョンで追加されていた設定がエラーとなり、設定の一部を引き継げない場合があります。
ファームウェアイメージファイルをFTPサーバから読み込んで更新する場合の手順を説明します。例では、次のようなFTPアカウント情報を使用します。
| FTPサーバのアドレス | 192.168.0.10 |
| FTPユーザ名 | seil |
| FTPパスワード | XXXXXXXX |
| ファームウェアイメージファイルの場所 | firm/seilx111.img (SEIL/X1, X2用) |
FTPサーバの情報を元に、次のように操作します。
# update firmware 192.168.0.10[Enter]
filename[seilfirm.img]: firm/seilx111.img[Enter]
username[anonymous]: seil[Enter]
Password:XXXXXXXX[Enter]
EPSV not understood.
total 3627404 bytes received
write to flash ROM?[y/N] y[Enter]
erasing 1900544/3627259
erasing 3627259/3627259
done.
writing 3627259/3627259
done.
ファームウェアイメージファイルをwwwサーバから読み込んで更新する場合の手順を説明します。
| ファームウェアのURL | http://192.168.0.10/~seil/firm/seilx111.img |
wwwサーバの情報を元に、次のように操作します。
# update firmware http://192.168.0.10/~seil/firm/seilx111.img[Enter]
total 3627732 bytes received
write to flash ROM?[y/N] y[Enter]
erasing 1900544/3627588
erasing 3627588/3627588
done.
writing 3627588/3627588
done.
更新完了後、新しいファームウェアで動作させるために再起動します。
再起動
# reboot[Enter]
Really reboot system now?[y/N] y[Enter]
rebooting...
更新後の確認
# show system version[Enter]
SEIL/X1 IPL Monitor version 1.00
SEIL/X1 Ver. 1.11 (KarateChop)
以上でファームウェアの更新は完了です。
ファームウェアを読み込む遠隔ホストとして手元のPC等を使用する場合はサーバのIPアドレスの確認などが容易ですが、ホスティングサービスのwebスペースを利用する場合等のIPアドレスの確認が難しい場合には、事前にSEILのリゾルバ機能を設定しておくとホスト名での指定可能になります。
wwwサーバをホスト名で指定する場合
# update firmware http://www.example.jp/~seil/firm/seilx111.img[Enter]
total 3627732 bytes received
write to flash ROM?[y/N][Enter]
ファームウェアを読み込む遠隔ホストを指定する部分以外の操作方法は、IPアドレスで指定する際の操作方法と同じです。