TCP MSS調整機能

SEILを通過するTCP通信(IPv4/IPv6)に含まれるMSS(Maximum Segment Size)オプションの内容を調整(書き換え・追加)する機能を提供します。

調整の動作

パケットがインタフェースから出入りするタイミングでMSSオプションの値を書き換えます。自発のパケットも調整の対象になります。

ハンドシェイクに含まれるMSSオプションが、コンフィグに設定された値より小さい場合には書き換えません。

ハンドシェイクにMSSオプションが含まれない場合には、コンフィグに設定された値でMSSオプションを追加します。

自動調整時の値

自動調整(auto)が設定されている場合、インタフェースのMTUをもとに適切なMSS値を計算します。

IPv4の場合
MSS = MTU - 20(IPv4 header) - 20(TCP header) - 4(TCP MSS option) - 12(TCP timestamp option)
IPv6の場合
MSS = MTU - 40(IPv6 header) - 20(TCP header) 

TCP MSS調整機能をサポートするインタフェース

インタフェース 設定箇所
LAN interface <lan>コマンド
VLAN interface <vlan>コマンド
IPsec interface <ipsec>コマンド
IP-IPトンネル interface <tunnel>コマンド
L2TPv3 interface <l2tp>コマンド
PPP ppp addコマンド
WWAN interface <wwan>コマンド
PPPoE ppp addコマンド
PPPAC pppac protocolコマンド(IPv4のみサポート)