A01487

VLANインタフェース上で IPv6 VRRPv3 仮想ルータを動作させている場合に、VLANタグを削除してから再度タグを付け直すと、そのVLAN上のVRRPv3仮想ルータが正常に動作しなくなる不具合を修正しました。

関係する機能
VRRP
該当機種 修正適用バージョン 影響を受けるバージョン
SEIL/X1, SEIL/X2 4.70 2.70 ~ 4.70
SEIL/x86 Fuji 3.30 1.00 ~ 3.30

不具合の説明

VLANインタフェース上で IPv6 VRRPv3仮想ルータを動作させている場合に、VLANタグを削除してから再度タグを付け直すと、仮想ルータがIPv6のVRRPv3広告パケットを受信できなくなります。このため、当該VLANで動作しているVRRPv3仮想ルータが他に存在しないものとして動作し、結果として同一VLAN上に複数のMASTERが存在するなどの意図しない挙動を示します。

不具合発生の条件

VLANインタフェース上でIPv6 VRRPv3仮想ルータが動作しているとき、当該VLANインタフェースのタグを削除(tag none)してから再度タグを付け直す(tag NNN)と発生します。なお、IPv4 VRRPv3設定や、VRRPv2 設定はこの不具合の影響を受けません。

不具合発生の確認方法

この不具合が発生した場合、ログに "vrrp3: [vlan0] cannot join to VRRP multicast group ff02::12 (error=49)" といったメッセージが記録されます。

回避・復旧手段

VLAN タグを付け直した後に "vrrp3 disable" コマンドを使って一旦VRRPv3仮想ルータを無効化し、その後 "vrrp3 enable" コマンドを使用しVRRPv3仮想ルータを再度有効化してください。

変更・修正内容

VLANインタフェース上で IPv6 VRRPv3仮想ルータを動作させている場合に、VLANタグを削除してから再度タグを付け直しても、そのVLAN上のVRRPv3仮想ルータが適切に動作するように修正しました。