A01740

PPPアクセスコンセントレータのアドレスプールと同一のネットワークアドレスを対象とする静的経路が設定されている場合、当該静的経路が動作に反映されない場合がある不具合を修正しました。

関係する機能
PPPアクセスコンセントレータ
経路制御
該当機種 修正適用バージョン 影響を受けるバージョン
SEIL/X1, SEIL/X2 5.41 未確認
SEIL/B1 5.41 未確認
SEIL/x86 Fuji 5.41 未確認
SEIL BPV4 5.41 未確認

不具合の説明

PPPアクセスコンセントレータのアドレスプールと同一のネットワークアドレスを対象とする静的経路が設定されている場合、当該静的経路が動作に反映されない場合があります。

PPPアクセスコンセントレータは、アドレスプール内の未使用アドレスへの通信を抑止するためにアドレスプール相当のネットワークアドレスを対象とするdiscard経路を追加します。このとき、同一のネットワークアドレスを対象とする静的経路が一つ以上存在すると、distance値によらずいずれか一つを削除してしまうために発生します。

不具合発生の条件

以下の両方のコマンドに同じネットワークアドレスが設定されている場合に発生します。

  • pppac pool add <name> address <IPv4address/prefixlen>
  • route add <IPv4address/prefixlen> <gateway>

変更・修正内容

PPPアクセスコンセントレータのアドレスプールと同一のネットワークアドレスを対象とする静的経路が設定されている場合、当該静的経路が動作に反映されない場合がある不具合を修正しました。

備考

リモートアクセスクライアント向けの経路はクライアント接続時に自動的に追加されるため、通常はアドレスプールに相当するネットワークについて静的経路を設定する必要はありません。