cbq filter

CBQのクラス分けフィルタを設定する。

実行権限
admin
対象機種
SEIL/B1, SEIL/X1, SEIL/X2, SEIL/x86 Fuji, SEIL BPV4

cbq filter add

CBQのクラス分けフィルタの設定を追加する。

設定上限
機種 上限
SEIL/B1 128
SEIL/X1 256
SEIL/X2 256
SEIL/x86 Fuji 256
SEIL BPV4 256
cbq filter add <name> class <class_name>
  [length { any | <length_range> }]
  [vlan-id {any | <vlan_id_range>}]
  [vlan-pri { any | <vlan_priority_range>}]
  [category { ip | ipv6 | ether }]
  [tos { any | <tos/mask>} ]
  [protocol { any | tcp | tcp-ack | udp | icmp | ipv6-icmp | igmp | <protocol> }]
  [src { any | <src_IPaddress/prefixlen>}]
  [srcport { any | <src_port_range> }]
  [dst { any | <dst_IPaddress/prefixlen> }]
  [dstport { any | <dst_port_range> }]
  [mactype { any | arp | sna | <mactype>}]
  [enable | disable]
<name>
追加するクラス分けフィルタの設定名
設定範囲 文字種 予約語
1-16文字 [ a-zA-Z0-9 _ ] all
class
関連付けるクラス名
<class_name>
クラス名を指定する
length
パケット長の条件
既定値
any
<length_range>
パケット長を指定する
設定範囲 単位 備考
1 - 9999 Byte 範囲指定可
any
任意のパケット長
vlan-id
VLAN IDの条件
既定値
any
<vlan_id_range>
VLAN IDを指定する
設定範囲 備考
1 - 4097 範囲指定可
any
任意のVLAN ID
vlan-pri
VLAN Priorityの条件
既定値
any
<vlan_priority_range>
VLAN Priorityを指定する
設定範囲 備考
0 - 7 範囲指定可
any
任意のVLAN PriorityID
category
パケット(フレーム)のカテゴリの条件
既定値
ip
ip
IPv4パケットのフィルタリングを行う
ipv6
IPv6パケットのフィルタリングを行う
ether
イーサネットフレームのフィルタリングを行う
tos
ToSフィールド値の条件
既定値
any
any
任意のToSフィールド値
<tos/mask>
ToSフィールド値とマスクを指定する
設定範囲 備考
0x01 - 0xff ToSフィールド値(自身がマスク)
0x00 - 0xff/0x01 - 0xff ToSフィールド値/マスク
protocol
プロトコルの条件
既定値
any
any
すべてのIPパケット
tcp
TCPパケット
tcp-ack
データ部を含まないTCPのACKパケット
udp
UDPパケット
icmp
ICMPv4パケット
ipv6-icmp
ICMPv6パケット
igmp
IGMPパケット
<protocol>
プロトコル番号を指定する
設定範囲
1-255
src
送信元IPアドレスの条件
既定値
any
<src_IPaddress/prefixlen>
送信元IPアドレスとプレフィックス長を指定する
any
任意のIPアドレス
srcport
送信元ポート番号の条件
既定値
any
  • protocolにtcp、udp、または tcp-ack が指定されている必要があります。
<src_port_range>
送信元ポート番号を指定する
設定範囲 備考
1-65535 範囲指定可
any
任意のポート番号
dst
送信先IPアドレスの条件
既定値
any
<dst_IPaddress/prefixlen>
送信先IPアドレスとプレフィックス長を指定する
any
任意のIPアドレス
dstport
送信先ポート番号の条件
既定値
any
  • protocolにtcp、udp、または tcp-ack が指定されている必要があります。
<dst_port_range>
送信先ポート番号を指定する
設定範囲 備考
1-65535 範囲指定可
any
任意のポート番号
mactype
イーサネットフレームのTYPEの条件
既定値
any
arp
ARPパケット
sna
SNAパケット
<mactype>
TYPEフィールドの番号を指定する
設定範囲 備考
0x0001 - 0xffff 0xで始まる16進数を指定
any
すべてのフレーム
[enable | disable]
クラス分けフィルタルールの動作の制御
既定値
enable
enable
有効にする
disable
無効にする

Note

SEILに到着したパケットはクラス分けフィルタによってクラスに関連づけられ、クラス情報をもとに帯域制御が行われます。

工場出荷状態ではCBQの設定は無効のため、クラスの設定及びフィルタの設定が完了しても帯域制御は有効になりません。 帯域制御を行うには"interface"コマンドでCBQを有効にする必要があります。

ブリッジ機能を併用する場合は、category ipのフィルタだけでなくcategory etherのフィルタも定義してください。指定がないパケットはdefaultクラスに分類されます(制御されません)。

範囲指定可と記載されているパラメータの書式は下限値と上限値を"-"(ハイフン)で繋いだものとなります。

vlan-id, vlan-priを指定したフィルタはブリッジされるフレーム、かつ、VLAN TPID(0x8100)あるいはbridgeコマンドの vman-tpidで指定したMACタイプを持つフレームに対してのみ適用されます。

categoryを省略するとIPv4のフィルタとなります。明示的にcategoryにipを指定した場合でもcateogryの表示は省略されます。

IPv4及びIPv6のフィルタが設定されていないか、またはいずれにも合致しない場合、IPv4及びIPv6のパケットはcategory etherのフィルタで評価されます。

パラメータlengthで指定するパケット長は, IPv4/IPv6パケットについてはイーサネットヘッダを含まないIPv4/IPv6パケット長となります。 それ以外のフレームについてはFCSを含まないフレーム長となります。

cbq filter delete

CBQのクラス分けフィルタの設定を削除する。

cbq filter delete { <name> ... | all }
<name>
対象の設定名
  • 空白区切りで列挙可能
all
すべて

cbq filter modify

CBQのクラス分けフィルタ情報の変更

cbq filter modify <name> [class <class_name>]
  [length { any | <length_range> }]
  [vlan-id {any | <vlan_id_range>}]
  [vlan-pri { any | <vlan_priority_range>}]
  [category { ip | ipv6 | ether }]
  [tos { any | <tos/mask>} ]
  [protocol { any | tcp | tcp-ack | udp | icmp | ipv6-icmp | igmp | <protocol> }]
  [src { any | <src_IPaddress/prefixlen>}]
  [srcport { any | <src_port_range> }]
  [dst { any | <dst_IPaddress/prefixlen> }]
  [dstport { any | <dst_port_range> }]
  [mactype { any | arp | sna | <mactype>}]
  [enable | disable]
<name>
対象の設定名

cbq filter enable

CBQのクラス分けフィルタの設定を有効化する。

cbq filter enable { <name> ... | all }
<name>
対象の設定名
  • 空白区切りで列挙可能
all
すべて

Note

"cbq filter modify"コマンドでもクラス分けフィルタの有効/無効が設定できます。

cbq filter disable

CBQのクラス分けフィルタの設定を無効化する。

cbq filter disable { <name> ... | all }
<name>
対象の設定名
  • 空白区切りで列挙可能
all
すべて

Note

"cbq filter modify"コマンドでもクラス分けフィルタの有効/無効が設定できます。

cbq filter move

CBQのクラス分けフィルタの評価順位を移動する。

cbq filter move <name>
 { top | bottom | above <base_name> | below <base_name> }
<name>
対象の設定名
top
先頭に移動する
bottom
末尾に移動する
above
基準となる設定の上位に移動する
<base_name>
移動先の基準となる設定名
below
基準となる設定の下位に移動する
<base_name>
移動先の基準となる設定名

Note

CBQのクラス分けフィルタは"show config cbq"コマンドで表示される"cbq filter"コマンドの表示順に従って評価され、 最初に一致したフィルタによってクラス分けされます。評価順序の設定を間違えると 意図しないクラス分けが発生あるため、特にanyを含むフィルタを設定した場合は注意が必要です。