SMBIOS領域を利用して設定する

ホストマシンのSMBIOS領域に所定の書式でプロダクトキーと動作モードを記述することで、SEIL/x86仮想マシンにプロダクトキーと起動モードをインポートできます。

このタスクについて

各仮想マシン環境では、次のSMBIOS領域を利用できます。
VMware
Chassis (Type-3) Asset Tag Number
KVM
System Information (Type-1) SerialNumber
Chassis (Type-3) Asset Tag Number (libvirt 4.10 以降)
  • 両方に有効な値が設定された場合は、System Information (Type-1) SerialNumber の値を優先します。

VMware環境で設定ファイルに設定する場合

次の手順により、Chassis (Type-3) Asset Tag Number にプロダクトキーと動作モードを設定することができます。

始める前に

あらかじめ次の準備が必要です。
  • プロダクトキーを入手済みであること
  • 仮想マシン設定のvmxファイルを編集可能であること

手順

  1. 設定するプロパティ文字列の準備
    プロダクトキーと動作モードを、次の書式で記述します。
    PRODUCT_KEY=<PRODUCT_KEY>,MODE=<MODE>
    スタンドアローンモードの例:
    PRODUCT_KEY=WX234-56789-ABCDE-FGHYJ-KLMNZ,MODE=standalone
    SMFv2モードの例:
    PRODUCT_KEY=WX234-56789-ABCDE-FGHYJ-KLMNZ,MODE=smfv2
  2. vmxファイルにプロパティを追加する
    vmxファイルを開き、次の書式でプロパティを追加します。
    smbios.assetTag = "PRODUCT_KEY=<PRODUCT_KEY>,MODE=<MODE>"
    • smbios.assetTag が他に記述されていないことを確認してください。

タスクの結果

以上で設定は完了です。
  • スタンドアローンモードで使用する場合は、仮想マシンを起動し、コマンドシェルを利用してコンフィグレーションを行ってください。
  • SMFv2モードで使用する場合は、各サービスのコントロールパネルを利用してコンフィグレーションを行った後に仮想マシンを起動してください。

KVM環境で仮想マシンのインストール時に設定する場合

次の手順により、System Information (Type-1) SerialNumber または Chassis (Type-3) Asset Tag Number にプロダクトキーと動作モードを設定することができます。

始める前に

あらかじめ次の準備が必要です。
  • プロダクトキーを入手済みであること

手順

  1. 設定するプロパティ文字列の準備
    プロダクトキーと動作モードを、次の書式で記述します。
    PRODUCT_KEY=<PRODUCT_KEY>,MODE=<MODE>
    スタンドアローンモードの例:
    PRODUCT_KEY=WX234-56789-ABCDE-FGHYJ-KLMNZ,MODE=standalone
    SMFv2モードの例:
    PRODUCT_KEY=WX234-56789-ABCDE-FGHYJ-KLMNZ,MODE=smfv2
  2. インストールコマンドを実行する
    1. System Information (Type-1) SerialNumber を利用する場合
      次のように --sysinfo オプションでsystem_serialにプロパティ文字列を指定します。
      $ virt-install --name seilx86-ayame --memory 1024 --disk ./seilx86.qcow2 -w bridge=p-port-bridge,model=virtio --os-variant other --import --noautoconsole
        --sysinfo smbios,system_serial='PRODUCT_KEY=<PRODUCT_KEY>,MODE=<MODE>'
      • 他のオプションは要件に合わせて指定してください。
    2. Chassis (Type-3) Asset Tag Number を利用する場合
      次のように --sysinfo オプションでchassis_assetにプロパティ文字列を指定します。
      $ virt-install --name seilx86-ayame --memory 1024 --disk ./seilx86.qcow2 -w bridge=p-port-bridge,model=virtio --os-variant other --import --noautoconsole
        --sysinfo smbios,chassis_asset='PRODUCT_KEY=<PRODUCT_KEY>,MODE=<MODE>'
      • 他のオプションは要件に合わせて指定してください。

タスクの結果

以上で設定は完了です。
  • スタンドアローンモードで使用する場合は、仮想マシンを起動し、コマンドシェルを利用してコンフィグレーションを行ってください。
  • SMFv2モードで使用する場合は、各サービスのコントロールパネルを利用してコンフィグレーションを行った後に仮想マシンを起動してください。

KVM環境で設定ファイルに設定する場合

次の手順により、System Information (Type-1) SerialNumber または Chassis (Type-3) Asset Tag Number にプロダクトキーと動作モードを設定することができます。

始める前に

あらかじめ次の準備が必要です。
  • プロダクトキーを入手済みであること
  • 仮想マシン設定のxmlファイルを編集可能であること

手順

  1. 設定するプロパティ文字列の準備
    プロダクトキーと動作モードを、次の書式で記述します。
    PRODUCT_KEY=<PRODUCT_KEY>,MODE=<MODE>
    スタンドアローンモードの例:
    PRODUCT_KEY=WX234-56789-ABCDE-FGHYJ-KLMNZ,MODE=standalone
    SMFv2モードの例:
    PRODUCT_KEY=WX234-56789-ABCDE-FGHYJ-KLMNZ,MODE=smfv2
  2. xmlファイルにプロパティを追加する
    1. System Information (Type-1) SerialNumber を利用する場合
      xmlファイルを開き、次の書式でプロパティを追加します。
      <sysinfo type='smbios'>
        <system>
          <entry name='serial'>PRODUCT_KEY=<PRODUCT_KEY>,MODE=<MODE></entry>
        </system>
      </sysinfo>
      <os>
        <type arch='x86_64' machine='pc-i440fx-bionic'>hvm</type>
        <boot dev='hd'/>
        <smbios mode='sysinfo'/>
      </os>
    2. Chassis (Type-3) Asset Tag Number を利用する場合
      xmlファイルを開き、次の書式でプロパティを追加します。
      <sysinfo type='smbios'>
        <chassis>
          <entry name='asset'>PRODUCT_KEY=<PRODUCT_KEY>,MODE=<MODE></entry>
        </chassis>
      </sysinfo>
      <os>
        <type arch='x86_64' machine='pc-i440fx-bionic'>hvm</type>
        <boot dev='hd'/>
        <smbios mode='sysinfo'/>
      </os>

タスクの結果

以上で設定は完了です。
  • スタンドアローンモードで使用する場合は、仮想マシンを起動し、コマンドシェルを利用してコンフィグレーションを行ってください。
  • SMFv2モードで使用する場合は、各サービスのコントロールパネルを利用してコンフィグレーションを行った後に仮想マシンを起動してください。