イーサネット

GE(Gigabit Ethernet)インタフェースのイーサネット接続機能です。

1. GEインタフェース仕様概要
項目
インタフェース数 2
MTU 1280-1500(Jumbo Frame非対応)
MACアドレスのラーニング上限 SA-W1: 1024, SA-W2: 8192
MACアドレスの保持期間 約300秒
2. スイッチポート仕様概要
項目
ポート数 GE0 : 1ポート, GE1 : 4ポート
メディアタイプ 10BASE-T(half-duplex, full-duplex), 100BASE-TX(half-duplex, full-duplex), 1000BASE-T full-duplex, Auto-Negotiation
ケーブル接続形式 Auto MDI/MDI-X
受信可能な最大フレームサイズ 1522byte (FCSを含む)
フロー制御 なし
3. IPv4/IPv6対応状況
機能 IPv4 IPv6 備考
イーサネット
4. デフォルトの動作状態
機能 状態 備考
イーサネット(GE0) 有効
イーサネット(GE1) 無効

GEインタフェースとスイッチポート

本装置は2つのイーサネットインタフェース(ge0, ge1)が搭載されており、内部的にge1インタフェースは4ポートのスイッチ(Layer-2 Switch)に接続されています。また、ge0インタフェースは1ポートのスイッチに接続されています。

インタフェースのリンクアップとリンクダウン

リンクアップ
GE0,GE1それぞれ、一つ以上のポートがLANケーブルで他の装置とイーサネット接続できているとリンクアップとなります。
リンクダウン
GE0,GE1それぞれ、全てのポートがLANケーブルで他の装置とイーサネット接続できていないとリンクダウンとなります。

スイッチポートのリンク状態

起動時
  • 各スイッチポートは administratively down の状態で起動します。
    • VLANが有効である前提で配線されている場合にパケットループが発生することを防ぐため、起動処理中はスイッチポートでのイーサネットフレームの送受信を停止します。
    • 各ポートのリンクアップ・リンクダウンは接続された機器とのリンク状態が反映されます。
  • 反映したコンフィグに interface.* キーが含まれると administratively up の状態になります。
設定による有効化・無効化
  • 「メディアタイプ無し」が設定されたGEポートは無効化されます。
    • 例:interface.ge1p0.media:none
  • 「メディアタイプ無し」以外が設定されたGEポートは有効化されます。
    • 例:interface.ge1p0.media:auto
設定変更時

以下のキーが変更されるとき、一時的に当該インタフェースを administratively down の状態にし、変更後に up の状態に戻します。

  • interface.ge[0-1]p[0-3].port
  • interface.ge[0-1]p[0-3].vid
  • interface.ge[0-1]p[0-3].allowed-vids.[].vid

メディアタイプのダウンシフト

cat.5の2ペアケーブル(全線結線でないケーブル)が使用され、かつ、接続機器と1000Mおよび100Mの両方でオートネゴシエーション可能な場合、1000Mのリンクアップに失敗すると100Mでのリンクアップを試行します。

IPアドレスの付与

下記のインタフェースにIPv4アドレスおよびIPv6アドレスを付与できます。

  • GE0インタフェース(interface.ge0)
  • GE1インタフェース(interface.ge1)
IPv4アドレス
IPv4アドレスを1個付与できます。また、エイリアス(別名)アドレスを4個まで設定できます。
IPv6アドレス
インタフェース毎にIPv6アドレスを1個付与できます。
IPv6リンクローカルアドレスは自動的に付与されます。

Duplicate Address Detection

IPv6アドレスが同一リンク上の他の装置と重複した場合、IPv6通信を停止します。

5. IPv6アドレスの重複が発生した場合の影響と対処方法
重複したアドレスの種類 通信停止の影響範囲 通信停止からの復旧方法
コンフィグで設定したIPv6アドレス 重複したIPv6アドレスの使用を停止する 重複する状態の解消後に次のいずれかの操作を行う
  • 再起動する
  • 重複が発生したインタフェースを一旦リンクダウンさせ、再度リンクアップさせる
  • 該当IPv6アドレスを削除したコンフィグを反映し、その後に本来のIPv6アドレスを設定したコンフィグを反映する
自動生成したIPv6リンクローカルアドレス 該当インタフェースのIPv6通信を全て停止する 重複する状態の解消後に次のいずれかの操作を行う
  • 再起動する
  • 重複が発生したインタフェースを一旦リンクダウンさせ、再度リンクアップさせる

TCP MSS調整

インタフェースの入出力パケットのTCP MSS値を調整することができます。詳細は「TCP MSS調整機能」を参照してください。