静的経路自動切替

静的経路の付加設定として死活監視(keepalive)を有効化することで、インタフェースやゲートウェイルータの死活状況にあわせて経路を切り替えることが出来ます。

ホスト監視連動

ターゲットホストの死活状況を監視し、応答状況と静的経路の有効性を連動させることができます。

  • 監視ダウンと判定すると経路を無効化します。
  • 監視アップと判定すると経路を有効化します。
  • 監視パケットの送信元IPアドレスに監視パケットを送出するインタフェースのIPアドレスを使用します。
1. 監視仕様
項目
監視対象 IPv4アドレスまたはIPv6アドレス
監視パケット ICMPエコーリクエスト
監視タイムアウト 1秒(変更可)
ダウン判定 連続3回の監視タイムアウト(変更可)
アップ判定 1回のリプライ受信(変更可)
リプライ受信後の監視パケット送信間隔 30秒(変更可)
監視タイムアウト後のパケット送信間隔 5秒
初期状態 監視ダウン(経路無効)

監視パケット送信の集約

静的経路設定において、複数の監視設定に同一の監視対象と監視条件(タイムアウトなど)が設定されている場合は監視パケットの送信を集約します。
  • 次のキーにすべて同一の値が設定されている送信先について監視パケットの送信を集約します。
    • ...target
    • ...send-interval
    • ...down-count
    • ...up-count
    • ...timeout
    • ...source.address
注:
  • 監視対象のIPアドレスは、経路のゲートウェイにインタフェース名を指定する経路では省略できません。ゲートウェイにIPアドレスを指定する経路では省略できます(ゲートウェイアドレスを監視します)。
  • ゲートウェイにPPPまたはPPPoEインタフェースを指定した経路は、静的経路自動切替を有効化できません。
    • 静的経路自動切替によらず、経路の有効性は接続状況に連動します。
  • ゲートウェイに"discard"を指定した経路は静的経路自動切替を使用できません。